脳内デッキ:MUD(レガシー)
2020年9月2日 Magic: The Gatheringヘブソでございます。
今回は久々のデッキ紹介です。
デッキ名は「MUD」。アーティファクトデッキの代名詞ともいえるデッキです。
クリーチャー 14
金属細工師 4
磁石のゴーレム 4
カルドーサの鍛冶場主 3
ワームとぐろエンジン 2
荒廃鋼の巨像 1
呪文 22
虚空の杯 4
多用途の鍵 1
稲妻のすねあて 1
精神迷わせの秘本 2
厳かなモノリス 4
三なる宝球 3
威圧の杖 1
大いなる創造者、カーン 4
精霊龍、ウギン 1
土地 25枚
雲上の座 4
微光地 4
ヴェズーヴァ2
演劇の舞台 1
カラカス 1
古えの墳墓 4
魂の洞窟 2
爆発域 2
不毛の大地 4
発明博覧会 1
サイドボード
虚空の力線 4
歩行バリスタ 1
魔術遠眼鏡 2
アメジストのとげ 2
漸増爆弾 1
液鋼の塗膜 1
世界のるつぼ 1
罠の橋 1
マイコシンスの格子 1
王神の立像 1
レガシーにおけるMUDは、アーティファクトを中心としたランプ・コントロールデッキです。
メインはヴィンテージでの活躍が多くトップメタの1つですが、存在するアーキタイプです。
妨害能力を持った置物(虚空の杯や三なる宝球、サイド後ではアメジストのとげも)をどんどん設置し、相手の動きが鈍っている間にこちらの重量級ファッティで一気に殴り倒す、またはマイコカーンを決めるのが主な勝ち方となります。
純正型とポスト型の2タイプが存在します。今回はポストタイプですね。
エルドラージとほぼ似たようなものですが、純正タイプはどちらかといえばストンピィ型で、スピードにおいては純正タイプに軍配が上がります。が、土地を狙われると動きにくくなってしまうのが難点です。
ポスト型は純正型と比べてスピードはそこまで早くありませんが(といっても2キルはたまにします)、若干ながら妨害に対して強く長期戦向けのデッキとなります。オーコやウーロがトップメタに存在する今の環境を考えるならポスト型の方がいいかなと思い選択しました(純正型と違い必ずしも都が必須ではないというのも一因です)。
・金属細工師
MUDがMUDたらしめているカード。このデッキの主役。大量のマナを出してフィニッシャーを出すのが主な役割になります。また、後述の威圧の杖と組み合わせて無限コンボを狙うことも。
再録禁止でありEDHでも需要があるため、値段がえげつないことになっています。
・磁石のゴーレム
このデッキのエースアタッカー。早いターンに出せる上にアーティファクト以外の呪文のコストを1多くするという厄介な能力を持っています。タフネスが3しかないので、前のターンにチャリスX=1を設置しておきましょう。
・カルドーサの鍛冶場主
アーティファクト3つを生贄にすることで新たなアーティファクト1枚をライブラリーから出せるクリーチャー。フィニッシャーを呼び出すのがメインですが、スタッツもそこそこ優秀なのでたまにアタッカーになることがあります。
・ワームとぐろエンジン
このデッキのフィニッシャーの1つ。相手がフェアデッキだった場合に出すとひたすら優越感が味わえます。
・荒廃鋼の巨像
このデッキのフィニッシャーの一つ。稲妻のすねあてを装備して毒殺して勝つことが多いです。手札に来てしまっても、ポストと金属細工師があるので素出しすることも可能です。
・虚空の杯
妨害その1。今の環境でもX=1の強さは健在なので、カウンターを恐れず設置しましょう。
・多用途の鍵
通電式キーの亜種。また、3マナでクリーチャーをアンブロッカブルにできます。厳かなモノリスや金属細工師と組み合わせて大量マナを生み出すのも良し、荒廃鋼の巨像をアンブロッカブルにするのも良しと割と便利。
・稲妻のすねあて
速攻を持たせることによりキルターンを早めることが可能です。金属細工師に最初につけて大量にマナ加速、カルドーサの鍛冶場主につけて荒廃鋼の巨像をサーチ、荒廃鋼の巨像につけて一気にフィニッシュ...といった動きもできます。
被覆も持つので相手の単体除去に耐性がつきますが、上記の多用途の鍵とは若干組み合わせにくいのが難点です。
・精神迷わせの秘本
M21からの新参者。レガシーでもエルドラージデッキに採用されるケースが見られますが、MUDでも弱点であったドローの無さを見事に解決させてくれました。4点ゲインも墳墓でガリガリライフを削りがちなこのデッキにとってはありがたいです。なんやかんや必須パーツになるのではないかと思っております。それくらい便利。
・厳かなモノリス
強力なアーティファクト。4マナ支払って起こすのは通常のデッキでは難しいですが、ポスト特有の大量マナと上記の多用途の鍵で難なく起こせるのであまり気になりません。値段が高いですが、ほぼ必須パーツです...。なのにマナファクトなので腐りやすい問題児。
・三なる宝球
併せて支払うコストが3以下ならその支払いを3に変えてしまう妨害アーティファクト。感染やストームにがっつり刺さるのはもちろんですが、ほかのデッキでもこのカードの影響を受けるデッキは数多く存在するのでとりあえず設置していてもチャリスほど外れることはないでしょう。墳墓→モノリス→これは犯罪。
・威圧の杖
いろいろなモードがありますが、主に金属細工師との無限コンボで使われます。起動可能な金属細工師とこのカードが存在し、金属細工師でアーティファクトを3枚以上見せて6マナ以上生成、そこから5マナでこれと金属細工師を起こしてまた3枚以上見せて...という風に起動するたびに奇数の無色マナが浮くため無限無色マナとなります。そこから威圧の杖のドローとライフゲインによって無限ドロー無限ライフも達成します。そこからカーンを引き込んでバリスタでフィニッシュしたり荒廃鋼の巨像+すねあてで毒殺したり...。
にもかかわらず1枚なのは、単体だとそこまで強くないからですね。発明博覧会でサーチできますし。決めれるなら決めようっていうコンボです。
・大いなる創造者、カーン
このデッキのフィニッシャーの1つ。アーティファクトではないため磁石のゴーレムの影響を受けてしまいますが、効果は強力。サイドボードはほぼこのカードのためだけに存在するようなものです。ヌルロ効果で他のアーティファクトデッキを〆られるのもGood。
・精霊龍、ウギン
このデッキのフィニッシャーの1つ。劣勢を一気に逆転できるスーパーカード。こちらもアーティファクトではないため磁石のゴーレムの影響を受けますが、出たらほぼ勝ち。
・雲上の座、微光地、演劇の舞台、ヴェズーヴァ
おなじみポスト。1枚程度であれば不毛の大地で壊されてもまあいいかなって言えるのがMUDのすごいところ。
・カラカス
リアニメイト、スニークショー対策。
・古えの墳墓
おなじみソルランド。マナを出すたびに2点食らうのは痛いですが、微光地や精神迷わせの秘本があるので多少は緩和できるでしょう。
・魂の洞窟
クリーチャータイプは統一していませんが、どうしても序盤は金属細工師、中盤以降はフィニッシャーを確実に出したいので。
・爆発域
全体除去を持つ土地。マナが大量に出るこのデッキでは高コストのパーマネントを除去することも可能です。ヌルロッドやカーン、TNNなど対処しにくいパーマネントを屠れるのが重要。大量展開されても巻き返せる可能性があるので複数枚欲しいところですね。
・不毛の大地
マナを縛りたいので。デュアルランドや都を買えない恨みをぶつけましょう。デプス対策にも。
・発明博覧会
自分のアップキープ時にアーティファクトが3つ以上あれば1点ゲインできる上に、4マナでアーティファクトをサーチできるランド。どちらの能力もMUDと相性が良いです。
続いてサイドボード。虚空の力線以外はカーンで持ってこれるようにウィッシュボードとなっています。
・虚空の力線
墓地対策。リアニメイトやドレッジ、ホガークヴァインなど墓地利用デッキの多くを苦手とするので搭載。
・歩行バリスタ
主にカーンでもってくる用。大量のマナから出してフィニッシャーを務めます。
・アメジストのとげ
1ターン目に設置できる妨害置物。コントロール、コンボに刺さります。
・漸増爆弾
大量展開されると勝てないので搭載。また、設置されるとつらいBtBや血染めの月に対して起動のマナコストを支払わずに対処できるのも強いです。
・液鋼の塗膜
カーンでもってくる用。まれに自分のパーマネントをアーティファクトにしてカルドーサの鍛冶場主のコストにすることも。
・魔術遠眼鏡
ピーピングからの針。不毛の大地のほか、騙し討ちやプレインズウォーカー、リシャーダの港など刺さる対象に事欠きません。
・世界のるつぼ
不毛の大地対策であるとともにこちらも不毛の大地を連打できるようにします。
・罠の橋
攻撃妨害アーティファクト。対クリーチャーデッキで使用。当然自分の荒廃鋼の巨像たちも殴れなくなるため、ウギンや歩行バリスタ、王神の立像でじわじわライフを削り切ります。
・マイコシンスの格子
いろいろアーティファクトや無色にしてしまうアーティファクト。カーンと組み合わせてとどめの一押しに。
・王神の立像
あまり採用されているところを見かけませんが、弱くないので搭載。相手のみ呪文コスト+2と自分のターンの終わりごとに相手のライフがじわじわ減っていきます。
フェアデッキやコントロールには概ね有利ですが、茶単というカラーリングの都合上コンボデッキには不利を強いられます。また、逆転されると立て直しが難しいのも弱点です。
また、非青デッキのため初手がかなり重要です。精神迷わせの秘本が登場したとはいえある程度良いハンドでキープしたいものです。
オーコのせいでなかなかアーティファクトデッキが息しにくい環境で、なおかつデッキパーツの一部が再録禁止のためエルドラージと比べると値段が高くなりがちなので、レガシーではあまり対戦で見かけることが少ないデッキです。レガシーという環境に対する理解に加えてこのデッキのプレイングの難易度も考慮してもエルドラージの方が扱いやすいというのは正直否定できません。
しかし回していて楽しいデッキであるのは間違いありませんし、今回採用していないけどデッキに投入しがいのあるアーティファクトはほかにも多数存在するので、根本(土地、マナファクト、妨害ファクト)があればフィニッシャーは荒廃鋼の巨像でなくとも運用可能です。
例えば、
・ヴァラクートや多色コントロールの土地基盤を粉砕する「隔離するタイタン」
・自分がゲームに負けなくなる能力を持つ貴重なフライヤー「白金の天使」
・ライフの増減をなくして相手の勝ち筋を断つ「白金の帝像」
・相手ターンをコントロールする「精神隷属器」
・小型パーマネントを次々と粉砕するフライヤー「鋼のヘルカイト」
・4マナ7/7トランプルというサイズでデメリットがこのデッキではほぼ気にならない「クルーグの災い魔、トラクソス」
・最近流行りのオーコ、ウーロ、3テフェに対して耐性を持つ「石とぐろの海蛇」
・出たときにトークンをばらまき、攻撃時に確実にダメージを与えられる「マイアの戦闘球」
・アーティファクトではないが、単体での攻めを止めつつちまちまダメージを与えられる「終末を招くもの」
など、比較的安価ながら強力なフィニッシャーも多数存在します。自分の好みで搭載するとよいでしょう。
以上となります。
再録禁止カードが複数存在するため決して資産的に組みやすいデッキというわけではなく、プレイングの難易度も高いですが、こういうデッキもあるんだよというのを覚えていただければと思います。
今回は久々のデッキ紹介です。
デッキ名は「MUD」。アーティファクトデッキの代名詞ともいえるデッキです。
クリーチャー 14
金属細工師 4
磁石のゴーレム 4
カルドーサの鍛冶場主 3
ワームとぐろエンジン 2
荒廃鋼の巨像 1
呪文 22
虚空の杯 4
多用途の鍵 1
稲妻のすねあて 1
精神迷わせの秘本 2
厳かなモノリス 4
三なる宝球 3
威圧の杖 1
大いなる創造者、カーン 4
精霊龍、ウギン 1
土地 25枚
雲上の座 4
微光地 4
ヴェズーヴァ2
演劇の舞台 1
カラカス 1
古えの墳墓 4
魂の洞窟 2
爆発域 2
不毛の大地 4
発明博覧会 1
サイドボード
虚空の力線 4
歩行バリスタ 1
魔術遠眼鏡 2
アメジストのとげ 2
漸増爆弾 1
液鋼の塗膜 1
世界のるつぼ 1
罠の橋 1
マイコシンスの格子 1
王神の立像 1
レガシーにおけるMUDは、アーティファクトを中心としたランプ・コントロールデッキです。
メインはヴィンテージでの活躍が多くトップメタの1つですが、存在するアーキタイプです。
妨害能力を持った置物(虚空の杯や三なる宝球、サイド後ではアメジストのとげも)をどんどん設置し、相手の動きが鈍っている間にこちらの重量級ファッティで一気に殴り倒す、またはマイコカーンを決めるのが主な勝ち方となります。
純正型とポスト型の2タイプが存在します。今回はポストタイプですね。
エルドラージとほぼ似たようなものですが、純正タイプはどちらかといえばストンピィ型で、スピードにおいては純正タイプに軍配が上がります。が、土地を狙われると動きにくくなってしまうのが難点です。
ポスト型は純正型と比べてスピードはそこまで早くありませんが(といっても2キルはたまにします)、若干ながら妨害に対して強く長期戦向けのデッキとなります。オーコやウーロがトップメタに存在する今の環境を考えるならポスト型の方がいいかなと思い選択しました(純正型と違い必ずしも都が必須ではないというのも一因です)。
・金属細工師
MUDがMUDたらしめているカード。このデッキの主役。大量のマナを出してフィニッシャーを出すのが主な役割になります。また、後述の威圧の杖と組み合わせて無限コンボを狙うことも。
再録禁止でありEDHでも需要があるため、値段がえげつないことになっています。
・磁石のゴーレム
このデッキのエースアタッカー。早いターンに出せる上にアーティファクト以外の呪文のコストを1多くするという厄介な能力を持っています。タフネスが3しかないので、前のターンにチャリスX=1を設置しておきましょう。
・カルドーサの鍛冶場主
アーティファクト3つを生贄にすることで新たなアーティファクト1枚をライブラリーから出せるクリーチャー。フィニッシャーを呼び出すのがメインですが、スタッツもそこそこ優秀なのでたまにアタッカーになることがあります。
・ワームとぐろエンジン
このデッキのフィニッシャーの1つ。相手がフェアデッキだった場合に出すとひたすら優越感が味わえます。
・荒廃鋼の巨像
このデッキのフィニッシャーの一つ。稲妻のすねあてを装備して毒殺して勝つことが多いです。手札に来てしまっても、ポストと金属細工師があるので素出しすることも可能です。
・虚空の杯
妨害その1。今の環境でもX=1の強さは健在なので、カウンターを恐れず設置しましょう。
・多用途の鍵
通電式キーの亜種。また、3マナでクリーチャーをアンブロッカブルにできます。厳かなモノリスや金属細工師と組み合わせて大量マナを生み出すのも良し、荒廃鋼の巨像をアンブロッカブルにするのも良しと割と便利。
・稲妻のすねあて
速攻を持たせることによりキルターンを早めることが可能です。金属細工師に最初につけて大量にマナ加速、カルドーサの鍛冶場主につけて荒廃鋼の巨像をサーチ、荒廃鋼の巨像につけて一気にフィニッシュ...といった動きもできます。
被覆も持つので相手の単体除去に耐性がつきますが、上記の多用途の鍵とは若干組み合わせにくいのが難点です。
・精神迷わせの秘本
M21からの新参者。レガシーでもエルドラージデッキに採用されるケースが見られますが、MUDでも弱点であったドローの無さを見事に解決させてくれました。4点ゲインも墳墓でガリガリライフを削りがちなこのデッキにとってはありがたいです。なんやかんや必須パーツになるのではないかと思っております。それくらい便利。
・厳かなモノリス
強力なアーティファクト。4マナ支払って起こすのは通常のデッキでは難しいですが、ポスト特有の大量マナと上記の多用途の鍵で難なく起こせるのであまり気になりません。値段が高いですが、ほぼ必須パーツです...。なのにマナファクトなので腐りやすい問題児。
・三なる宝球
併せて支払うコストが3以下ならその支払いを3に変えてしまう妨害アーティファクト。感染やストームにがっつり刺さるのはもちろんですが、ほかのデッキでもこのカードの影響を受けるデッキは数多く存在するのでとりあえず設置していてもチャリスほど外れることはないでしょう。墳墓→モノリス→これは犯罪。
・威圧の杖
いろいろなモードがありますが、主に金属細工師との無限コンボで使われます。起動可能な金属細工師とこのカードが存在し、金属細工師でアーティファクトを3枚以上見せて6マナ以上生成、そこから5マナでこれと金属細工師を起こしてまた3枚以上見せて...という風に起動するたびに奇数の無色マナが浮くため無限無色マナとなります。そこから威圧の杖のドローとライフゲインによって無限ドロー無限ライフも達成します。そこからカーンを引き込んでバリスタでフィニッシュしたり荒廃鋼の巨像+すねあてで毒殺したり...。
にもかかわらず1枚なのは、単体だとそこまで強くないからですね。発明博覧会でサーチできますし。決めれるなら決めようっていうコンボです。
・大いなる創造者、カーン
このデッキのフィニッシャーの1つ。アーティファクトではないため磁石のゴーレムの影響を受けてしまいますが、効果は強力。サイドボードはほぼこのカードのためだけに存在するようなものです。ヌルロ効果で他のアーティファクトデッキを〆られるのもGood。
・精霊龍、ウギン
このデッキのフィニッシャーの1つ。劣勢を一気に逆転できるスーパーカード。こちらもアーティファクトではないため磁石のゴーレムの影響を受けますが、出たらほぼ勝ち。
・雲上の座、微光地、演劇の舞台、ヴェズーヴァ
おなじみポスト。1枚程度であれば不毛の大地で壊されてもまあいいかなって言えるのがMUDのすごいところ。
・カラカス
リアニメイト、スニークショー対策。
・古えの墳墓
おなじみソルランド。マナを出すたびに2点食らうのは痛いですが、微光地や精神迷わせの秘本があるので多少は緩和できるでしょう。
・魂の洞窟
クリーチャータイプは統一していませんが、どうしても序盤は金属細工師、中盤以降はフィニッシャーを確実に出したいので。
・爆発域
全体除去を持つ土地。マナが大量に出るこのデッキでは高コストのパーマネントを除去することも可能です。ヌルロッドやカーン、TNNなど対処しにくいパーマネントを屠れるのが重要。大量展開されても巻き返せる可能性があるので複数枚欲しいところですね。
・不毛の大地
マナを縛りたいので。
・発明博覧会
自分のアップキープ時にアーティファクトが3つ以上あれば1点ゲインできる上に、4マナでアーティファクトをサーチできるランド。どちらの能力もMUDと相性が良いです。
続いてサイドボード。虚空の力線以外はカーンで持ってこれるようにウィッシュボードとなっています。
・虚空の力線
墓地対策。リアニメイトやドレッジ、ホガークヴァインなど墓地利用デッキの多くを苦手とするので搭載。
・歩行バリスタ
主にカーンでもってくる用。大量のマナから出してフィニッシャーを務めます。
・アメジストのとげ
1ターン目に設置できる妨害置物。コントロール、コンボに刺さります。
・漸増爆弾
大量展開されると勝てないので搭載。また、設置されるとつらいBtBや血染めの月に対して起動のマナコストを支払わずに対処できるのも強いです。
・液鋼の塗膜
カーンでもってくる用。まれに自分のパーマネントをアーティファクトにしてカルドーサの鍛冶場主のコストにすることも。
・魔術遠眼鏡
ピーピングからの針。不毛の大地のほか、騙し討ちやプレインズウォーカー、リシャーダの港など刺さる対象に事欠きません。
・世界のるつぼ
不毛の大地対策であるとともにこちらも不毛の大地を連打できるようにします。
・罠の橋
攻撃妨害アーティファクト。対クリーチャーデッキで使用。当然自分の荒廃鋼の巨像たちも殴れなくなるため、ウギンや歩行バリスタ、王神の立像でじわじわライフを削り切ります。
・マイコシンスの格子
いろいろアーティファクトや無色にしてしまうアーティファクト。カーンと組み合わせてとどめの一押しに。
・王神の立像
あまり採用されているところを見かけませんが、弱くないので搭載。相手のみ呪文コスト+2と自分のターンの終わりごとに相手のライフがじわじわ減っていきます。
フェアデッキやコントロールには概ね有利ですが、茶単というカラーリングの都合上コンボデッキには不利を強いられます。また、逆転されると立て直しが難しいのも弱点です。
また、非青デッキのため初手がかなり重要です。精神迷わせの秘本が登場したとはいえある程度良いハンドでキープしたいものです。
オーコのせいでなかなかアーティファクトデッキが息しにくい環境で、なおかつデッキパーツの一部が再録禁止のためエルドラージと比べると値段が高くなりがちなので、レガシーではあまり対戦で見かけることが少ないデッキです。レガシーという環境に対する理解に加えてこのデッキのプレイングの難易度も考慮してもエルドラージの方が扱いやすいというのは正直否定できません。
しかし回していて楽しいデッキであるのは間違いありませんし、今回採用していないけどデッキに投入しがいのあるアーティファクトはほかにも多数存在するので、根本(土地、マナファクト、妨害ファクト)があればフィニッシャーは荒廃鋼の巨像でなくとも運用可能です。
例えば、
・ヴァラクートや多色コントロールの土地基盤を粉砕する「隔離するタイタン」
・自分がゲームに負けなくなる能力を持つ貴重なフライヤー「白金の天使」
・ライフの増減をなくして相手の勝ち筋を断つ「白金の帝像」
・相手ターンをコントロールする「精神隷属器」
・小型パーマネントを次々と粉砕するフライヤー「鋼のヘルカイト」
・4マナ7/7トランプルというサイズでデメリットがこのデッキではほぼ気にならない「クルーグの災い魔、トラクソス」
・最近流行りのオーコ、ウーロ、3テフェに対して耐性を持つ「石とぐろの海蛇」
・出たときにトークンをばらまき、攻撃時に確実にダメージを与えられる「マイアの戦闘球」
・アーティファクトではないが、単体での攻めを止めつつちまちまダメージを与えられる「終末を招くもの」
など、比較的安価ながら強力なフィニッシャーも多数存在します。自分の好みで搭載するとよいでしょう。
以上となります。
再録禁止カードが複数存在するため決して資産的に組みやすいデッキというわけではなく、プレイングの難易度も高いですが、こういうデッキもあるんだよというのを覚えていただければと思います。
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