ヘブソでございます。

今回は久々にデッキ紹介をします。

デッキ名は、「ペブルス」です。

以下デッキレシピ。

クリーチャー 12

歩行バリスタ 4
果てしなきもの 3
搭載歩行機械 3
イーオスのレインジャー長 2

その他呪文 29

水連の花びら 4
オアリムの詠唱 4
剣を鋤に 2
悟りの教示者 4
群の祭壇 4
中断 1
衝撃の震え 2
等時の王笏 2
牧歌的な教示者 2
永劫の輪廻 4

土地 19

古えの墳墓 4
平地 13
Plateau 2(←聖なる鋳造所でも可)

サイドボード

太陽冠のヘリオッド 2
トーモッドの墓所 2
アジャニの歓迎 2
剣を鋤に 2
紅蓮破 2
解呪 2
神聖の力線 3

そもそも、ペブルスってなんやねん?という方が多いと思うので解説します。

ペブルスという名前は、アメリカに実在するシリアルが由来のようです。
調べたら「Fruity Pebbles」が正式名称のようで、シリアルの色がまあカラフルなんですよ。アメリカらしいといえばアメリカらしい。

まあランデスデッキの総称「ポンザ」みたいなもんですね。ネーミングセンスに脱帽。


で、どんなデッキなの?

ペブルスは、白赤を中心とした無限コンボデッキです。

必要なパーツこそありますが、揃えば3キル、場合によっては2キルもできるデッキです。

このデッキの主役は、「永劫の輪廻」というエンチャントです。

Enduring Renewal / 永劫の輪廻 (2)(白)(白)
エンチャント
あなたの手札を公開した状態でプレイする。
あなたがカードを引く場合、代わりにあなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。それがクリーチャー・カードである場合、それをあなたの墓地に置く。そうでない場合、カードを1枚引く。
クリーチャー1体が戦場からあなたの墓地に置かれるたび、それをあなたの手札に戻す。


テキストを見てもよくわからんと思いますが、一番下の、「クリーチャーが戦場から自分の墓地に置かれたときに手札に戻る」という効果を悪用して勝つのがコンセプトになります。

かつてのペブルスでは、永劫の輪廻とゴブリンの砲撃がある状態で羽ばたき飛行機械やShield Sphereといった0マナクリーチャーを射出し続けて勝利していました。

その動きも悪くはないのですが、現代においてその動きは妨害されやすく、必要な色が多いというのも弱点となりがちでした。

しかし、ペブルスは大昔に成立したデッキながら、地味ながらも強化されていたのです。

それは、マナコストがXのクリーチャー及び出るたびに誘発するカードの増加。

Walking Ballista / 歩行バリスタ (X)(X)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
歩行バリスタは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(4):歩行バリスタの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩行バリスタの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。歩行バリスタはそれに1点のダメージを与える。

0/0


Hangarback Walker / 搭載歩行機械 (X)(X)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
搭載歩行機械は、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
搭載歩行機械が死亡したとき、これの上に置かれている+1/+1カウンター1個につき、飛行を持つ無色の1/1の飛行機械(Thopter)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(1),(T):搭載歩行機械の上に+1/+1カウンターを1個置く。

0/0


Endless One / 果てしなきもの (X)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
果てしなきものは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。

0/0


これらと今回採用されていませんが、「石とぐろの海蛇」、「庁舎の歩哨」という5種類ものXマナ0/0クリーチャー(要するに勝手に死んでいくクリーチャー)が登場しました。

Altar of the Brood / 群の祭壇 (1)
アーティファクト
他のパーマネントが1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、各対戦相手はそれぞれ自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置く。


Impact Tremors / 衝撃の震え (1)(赤)
エンチャント
クリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、衝撃の震えは各対戦相手にそれぞれ1点のダメージを与える。


Ajani’s Welcome / アジャニの歓迎 (白)
エンチャント
クリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得る。


軽量ながらフィニッシャーになるカードもあります。

今回は、従来の「ゴブリンの砲撃」型ではなく上記を使用した新型について語ります。

コンボの動きとしては、

1.場に永劫の輪廻と3種のフィニッシャーのいずれかを用意

2.X=0でクリーチャーをキャスト。

3.クリーチャーは状況起因処理で死亡しますが、フィニッシャーの能力は誘発する。

4.永劫の輪廻の効果で死亡したクリーチャーは手札に戻る。

5.またX=0でキャスト。状況起因処理で死亡...

3~5の手段を繰り返し、フィニッシャーの誘発によって勝利します。

群の祭壇であれば無限に相手のライブラリーを破壊、衝撃の震えであれば対戦相手に無限ダメージ(しかも対象を取らない)、アジャニの歓迎であれば無限ライフですね。

Xマナクリーチャー、フィニッシャー、永劫の輪廻が揃えばコンボがスタートするので割とお手軽であるのもポイントです。

コンボパーツはアーティファクト、エンチャントなので足りない分は「悟りの教示者」で持ってこられます。クリーチャーに関しても「イーオスのレインジャー長」で持ってこれるので問題ありません。

割とすっきりしたデッキではありますが、相手もこちらの動きに茶々をしてくるかもしれません。

そして、一度妨害に遭うと瓦解しやすいのがこのデッキの弱点です。そのため、コンボ始動前に「イーオスのレインジャー長」の起動型能力や「オアリムの詠唱」や「中断」を打つのです。

通れば呪文でこちらの動きを干渉できなくなるのでコンボを決めやすくなります。


サイド後は、相手は置物除去や墓地対策でコンボを止めに来るでしょう。そんな時に活躍するのが「太陽冠のヘリオッド」と「歩行バリスタ」による無限コンボ。

Heliod, Sun-Crowned / 太陽冠のヘリオッド (2)(白)
伝説のクリーチャー エンチャント — 神(God)
破壊不能
あなたの白への信心が5未満であるかぎり、太陽冠のヘリオッドはクリーチャーではない。
あなたがライフを得るたび、あなたがコントロールしている、クリーチャー1体かエンチャント1つを対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(1)(白):他のクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは絆魂を得る。

5/5


モダンやパイオニアではもはやお馴染み(なのか?)。ヘリオッド自体がシングルシンボルなので古の墳墓+平地で呼び出すことができます。そして次のターン、バリスタが出ればコンボして勝ちですね。しかもヘリオッドは相変わらずエンチャントなので悟りの教示者で持ってこれるんです。

昔は赤白(t黒)で組む必要がありましたが、有用なカードの登場によって白単でもペブルスが組めるようになりました。なので、環境次第では赤要素を全抜きしてもいいかもしれません。エムラさえいなければ。

古の墳墓や水連の花びら、歩行バリスタが搭載されていることもあり、若干サルベイジャーに似たようなものがありますね。なんなら擬態できます。

冒頭でも述べましたが、レガシーのコンボデッキらしく3キル、場合によっては2キルもできるデッキです。

コンボに頼らずとも、マナさえあればでかいサイズで素出しして殴りに行くことも出来ます。



んでもって、このデッキ、実はモダンでも組むことができるんです。というのも、「永劫の輪廻」がタイムシフトで収録されているからです。

コンボパーツもほとんどがモダンリーガルですし、使うことのできないオアリムの詠唱や古の墳墓や水連の花びらは、沈黙や2マナファクトを使えば同様の動きを再現することが可能です。

さすがに悟りの教示者は代用カードがありませんが...。

モダン版のデッキリストは下記の通り。


クリーチャー 14

歩行バリスタ 4
搭載歩行機械 3
果てしなきもの 3
イーオスのレインジャー長 3
太陽冠のヘリオッド 1

その他呪文 26

沈黙 4
流刑への道 2
アジャニの歓迎 2
群の祭壇 4
衝撃の震え 2
精神石 4
ボロスの印鑑 2
牧歌的な教示者 2
永劫の輪廻 4

土地 22

平地 20
聖なる鋳造所 2

サイドボード

静寂の守り手、リンヴァーラ 2
太陽冠のヘリオッド 2
トーモッドの墓所 2
流刑への道 1
遺棄の風 1
解呪 2
神聖の力線 3
排斥 2

モダン版に関しては、ザ・適当ですはい。

地味に多種多様な攻めができ、とても面白いデッキなので、ぜひ作って遊んでみてください。

コメント

せのお (妹尾 賢)
2020年3月10日14:39

《永劫の輪廻/Enduring Renewal》を使ったデッキは面白いですね。白単の無限コンボの今後の可能性として,《永劫の輪廻/Enduring Renewal》は過去に何枚か購入したことがあります。

先日の第16期モダン神決定戦で優勝した佐藤レイのヘリオッドカンパニーでドルイドコンボとバリヘルコンボのハイブリッドで,《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》が4枚採用されており,類似性を感じました。

3枚コンボかつ墓地コンボということで対策の嵐にあうのですが,《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》の採用やバリヘリコンボとのハイブリッド型に可能性を感じました。

特に,《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》はサーチと妨害を兼ねるので相性が良いですね。

参考になりました。

ヘブソ
2020年3月10日17:59

せのおさん

コメントありがとうございます。

ペブルス、サルベイジャー、テシャールストンピィは共通パーツが多く、それぞれで面白い動きをするのでハイブリッドしてもいいかもしれませんね。

従来のサクリ型も悪くはなく、サクリ台をゴブリンの砲撃ではなく供儀台にすることで無限バリスタも狙うことが可能です。