ヘブソでございます。

今回は、レガシーのデッキの中でも異様なローグデッキをご紹介します。
ちなみに、今回新しく組むことになりました。

それは、「超起源」!


Hypergenesis / 超起源
〔緑〕 ソーサリー
待機3 ― (1)(緑)(緑)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(1)(緑)(緑)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが3個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
あなたから始めて、各プレイヤーはアーティファクト・カードかクリーチャー・カードかエンチャント・カードか土地・カードを自分の手札から戦場に出してもよい。この手順を、誰もカードを戦場に出さなくなるまで繰り返す。


そう、怪獣大合戦デッキですとも。


クリーチャー 27

猿人の指導霊 4
Elvish Spirit Guide 4
断片無き工作員 4
主席議長ゼガーナ 1
龍王コラガン 2
別館の大長 4
グリセルブランド 4
大渦の放浪者 1
大祖始 1
引き裂かれし永劫、エムラクール 2

その他スペル 15

超起源 2
実物提示教育 4
献身的な嘆願 1
暴力的な突発 4
誤った指図 4
全知 3

土地 15

硫黄孔 2
用水路 2
真鍮の都 2
知られざる楽園 2
氷の橋、天戸 1
霊気拠点 2
サプラーツォの岩礁 1
島 1
山 1
森 1


サイドボード

秘儀の職工 1
最後のトロール、スラーン 1
武勇の場の執政官 2
孤独の都 4
神聖の力線 2
虚空の力線 2
摩耗+損耗 3


超起源は、超巨大生物を複数展開することにより勝利するコンボデッキです。
妨害がなければそのまま相手を一方的に叩きのめすことが可能です。

このデッキの魅力としては、何といってもファッティをたくさん出せることでしょう。エムラクール、グリセルブランド、大祖始...と往年のスターたちを同じ舞台に立たせることができるデッキは限られてくるでしょう。

また、ほかのデッキと比べて比較的安く組めることもポイント。単品で1万以上いくカードはこのデッキでは採用していないので、見た目よりは安く組めます。もちろんForce of Willやデュアルランド、フェッチランドがあるとより安定してコンボを決めることもできます。
最近はこれらを使ったティムールカラーを軸とした型が主流のようですが、自分の資産では手も足も出ないので昔のバージョンを選びました。

それでは各カードの紹介を。

猿人の指導霊、Elvish Spirit Guide
手札から追放することによりマナを生み出すクリーチャーたち。3マナなので続唱に引っかからないですし、最悪場に出すこともあります。

断片無き工作員、献身的な嘆願、暴力的な突発
このデッキのキーカード。特に断片無き工作員と暴力的な突発はそれぞれ生物とパンプアップなので腐りにくいです。献身的な嘆願は最後の一手として。

主席議長ゼガーナ
全知とセットで使いたいです。デカ物が多く、手札を増やして後続を持っておきたいこのデッキでは意外と噛み合うのが良い。

龍王コラガン
自軍クリーチャーに速攻を付与。隠れしウラブラスクや炎の血族の盲信者と迷いましたが、単体でそれなりのサイズがあり、なおかつドラゴンなのでこちらを選びました。

別館の大長
初手に持っておきたい1枚。これを公開することにより超起源を唱えやすくなります。

グリセルブランド
踏み倒しデッキのエース。このデッキでも強力です。

大渦の放浪者
速攻付与+強烈な7マナ以下を2回続唱できる強力なエレメンタル。全知から出せば宇宙。

大祖始
プロテクションすべてが超強力。安定して10点ぶっぱできます。

引き裂かれし永劫、エムラクール
踏み倒し先の頂点。墓地リカバリー能力もこのデッキの弱点をそこそこ補ってくれます。

超起源
このデッキの核。これからファッティたちを出していきます。

実物提示教育
このデッキ、さりげなくオムニテルとしても運用できるんです。

誤った指図
本当はForce of Willのほうが良いんですが持っていないので。ハンデス、カウンター対策。

全知
このデッキの第二のフィニッシャー。

硫黄孔、用水路
サクることで2マナ出せるランド。タップインなのが玉に瑕ですね。

真鍮の都、氷の橋、天戸、霊気拠点、知られざる楽園
5色ランド。天戸も霊気拠点も1回限りなので使いどころは見分けたい。

サプラーツォの岩礁
青2マナ出せるランド。

森、山、島
不毛や血染めの月されるとほぼ詰みなので入れています。

秘儀の職工
超起源、ショーテルに次ぐ第三の矢。ルーティングしつつ手札に余したファッティを活用できます。トークン生成なので封じ込める僧侶に引っかからないのは大きい。なおかつ3マナ。

最後のトロール、スラーン
クロパ対策。カウンターされない、呪禁、再生持ちととにかくしぶとい。

武勇の場の執政官
コンボデッキ対策。なおかつ個人的に好きなクリーチャーなので。

孤独の都
妨害対策。サイド後はこれを置けるかどうかで話は変わってきます。同じ役割でテフェリーも考えましたが、安いことと封じれる範囲が広いのでこちらを選びました。シングルシンボルなので出しやすいですしね。

神聖の力線
ハンデス対策。

虚空の力線
墓地利用デッキ対策。ブリーチストーム、ホガーク、リアニメイトなど、墓地利用デッキは基本的にこのデッキよりもキルターンが速いので採用。

摩耗+損耗
置物対策。チャリス0は割と死ぬので。


デッキパーツはポチったのであとは細かいところを調整していこうと思います。晴れる屋で注文したのでBMOまでには間に合うはず。


個人的に試してみたいカードが数枚あります。

・墓所のタイタン
・原始のタイタン
・龍王ドロモカ
・法務官の声、アトラクサ
・核の占い師、ジン=ギタクシアス
・大修道士、エリシュ・ノーン
・騙し討ち


・墓所のタイタン
横に並べることで相手を押し切ることが可能なファッティ。

・原始のタイタン
従来の超起源のリストには採用されていませんが個人的には使いたいなーと思っています。これで土地を並べて素出しプランを狙いたいですね。

・龍王ドロモカ
ほぼ一方的な孤独の都。素出しもそれなりにできるので入れてみたいのですが、ちょっと枠がなかったです。ただ、入れたら相当強いのは間違いないので検討してみたい。

・法務官の声、アトラクサ
色拘束が強烈なので採用を見送りましたが、ステータスが優秀なのと、増殖でこちらの土地のカウンターを増やして永続的に複数マナを出させる動きも可能と割とこのデッキと相性が良いカードです。値が張るので入手が躊躇われます...。

・大修道士、エリシュ=ノーン
自軍パンプアップ&敵軍マイナス修正。フェアデッキをほぼ壊滅させる強さを持っており、従来のリストにも採用されてはいたのですが、このデッキで使う理由があまり見つからないと思ったので採用しませんでした。しかし、値段が落ち着いていることもあり、いずれは入手して試してみたい。

・騙し討ち
従来の超起源のリストだと採用されていませんが個人的には試してみたい。


このように、豪快なデッキではありますが、弱点が非常に多く、

・土地事故
・コンボパーツを引っこ抜かれる
・カウンターされる
・相手に攻め切られる
・踏み倒しを封じられる
・土地を攻められる
・続唱を封じられる
・相手のほうがより多く、より強い生物を出した
・攻撃を封じられる
・相手に先にコンボを決められる

レガシーでは常套手段なこれらの妨害を1発でも受けるだけで割と簡単に壊滅する脆いデッキでもあります。なおかつ妨害手段が少ないのでコンボデッキ相手だと相手のほうが先に決まるなんてことも。

なので、ベルチャーやThe Spyなどと並びロマンデッキと称されることもあります。実際使用者も少ないですし。

ただ、冒頭にもあるように、決まった時の爽快感はたまらないものがあります。
自分が使いこなすには相当の量と時間が要求されるでしょうが、BMOの使用デッキ候補に挙がるくらいまでには使いこなせるようになりたいです。

以上です。

コメント

せのお (妹尾 賢)
2020年2月4日19:21

豪快でいいですね。エターナルパーティ2019王座決定戦でも実質1キルで決まったゲームもあったので,やはり1キルは強いです。

単体の能力はいまいちですが,速度に特化するならば,追加のマナ加速として《絡み森の大長/Chancellor of the Tangle》ありかもしれませんね。使ったことのない素人の感想ですけれど…

続報を楽しみにしています。

ヘブソ
2020年2月7日17:03

せのおさん

遅くなりましたが、コメントありがとうございます。
マナを増やすのであれば既に指導霊2種があるので過剰すぎるかなと思いましたので、投入は見送りました。
代わりに、チャンセラー効果で占術3を行え、4マナ4/4飛行と優秀なサイズを持つ予見のスフィンクスを搭載しています。