ヘブソでございます。

今回は、所有デッキの大本命であるドラゴンジャンクについて紹介します。

まあ単純に言えば「5cドラゴン」です。


クリーチャー 21

破滅の龍、ニコル・ボーラス 1
栄光をもたらすもの 1
多欲なドラゴン 2
龍王オジュタイ 1
始祖ドラゴンの末裔 4
潮の星、京河 1
ドラゴンの女王、ラスリス 1
漂う死、シルムガル 1
龍王シルムガル 1
龍王ドロモカ 1
炎の大口、ドラクセス 1
災火のドラゴン 1
龍王アタルカ 1
ヘルカイトの首領 1
ニコル・ボーラス 1
始祖ドラゴン 1
ドラゴンの暴君 1

その他スペル 14

龍の大嵐 2
五元のプリズム 4
宝物の地図 2
巻物棚 2
彩色の灯籠 2
騙し討ち 2

土地 25

平地 2
島 2
沼 2
山 2
森 2
虹色の眺望 4
魂の洞窟 2
宝石鉱山 4
精霊龍の安息地 3
カラカス 1
水辺の学舎、水面院 1


サイドボード

龍王ドロモカ 1
ヘルカイトの暴君 1
真髄の針 2
仕組まれた爆薬 2
突然の衰微 2
否定の力 2
漂流自我 1
神聖の力線 2
活性の力 1
紅蓮操作 1

ぶっちゃけて言います。ドラゴンジャンクは「ローグデッキ」であり、「カジュアルデッキ」です。


アーキタイプとしては5cドラゴンですが、切り札の始祖ドラゴンの末裔のためにピン挿ししているドラゴンが多いことから、自分はドラゴンジャンクと呼んでいます。

また、単純に手札に来たドラゴンたちでひたすら相手を殴ることからにも起因します。


このデッキの強みはなんといってもカードパワーの高さがあります。

サイズがでかいことと飛行を持っているのもそうですが、それを次々と送り込めることにより、並大抵のクリーチャーでは止められません。

3~4パンすればゲームが終わるのも魅力的。


しかし、弱点は多数あり、正直環境デッキに対抗できるレベルとは必ずしもいいがたいかなとは思っています。

自分が経験してきてキツイなと思ったのは以下の通りです。

・コンボを止められない
・よりサイズの大きいクリーチャーには勝てない(マリットレイジやエムラクールとか)
・妨害一発で割と詰んだりする
・スピード勝負では不利

はい、どれもメインから仕掛けてくる相手です。なのでサイド後以降が本番といえます。


それでは、搭載されている各カードについて見てみましょう。


・破滅の龍、ニコル・ボーラス
このデッキの最軽量ドラゴン(4マナ)。cipでハンデスを行うほか、おまけ程度でしかありませんが7マナでPWのほうに変身することもできます。普段はこれをカラカスを使って回収・再利用して相手の手札をボロボロにすることが多いです。PWのほうは奇跡や罠の橋があるといった長期戦で役に立ちます。

・多欲なドラゴン
M20で初登場にして期待のルーキー。宝物を2つ生成するのでマナ加速に使えるほか、宝物の入り江のドローソースにもなるのが強い。本体も3/3飛行なのでアタッカーにも壁にもなります。

・栄光をもたらすもの
小型~中型除去。そうでなくとも速攻を持っているので単純にダメージレースに持っていきやすいのが強い。

・始祖ドラゴンの末裔
このデッキの核。起動に2マナかかるので、出して即起動するには7マナかかります。色対策1発で落ちる上にカラカスにも引っかかると弱点が多いですが、多数のドラゴンを搭載しているので状況に応じた柔軟性と、単純に5マナ4/4飛行なのでそのままフィニッシャーになるのが強み。さらに、手札に複数来てもどのピッチスペル(サイド後限定ですが)の種にできるのがウリ。

・龍王オジュタイ
主に水面院と組み合わせて使います。サボタージュで後続を持ってくるほか、あえてアンタップ状態のままにして壁にすることも。

・潮の星、京河
デカ物対策。主にスニークショーやマリットレイジ、エルドラージ、デカくなったタルモゴイフに対して使います。そうでなくとも5/5飛行で並大抵の相手を受け止められるのがポイント。

・ドラゴンの女王、ラスリス
長期戦におけるフィニッシャーの1体。龍の大嵐と組み合わせた日には...。

・漂う死、シルムガル
始祖ドラゴンの末裔に呪禁を持たせるために使われることが多いですが、タフネス1のクリーチャーが多い(真の名の宿敵やトークンや忍者など)時は素出しして一掃することもあります。

・龍王シルムガル
こちらはデカ物やPWをパクるために用います。ショーテルでこいつを出して牽制することもあります。龍の大嵐と組み合わせて複数除去なんてことも。

・龍王ドロモカ
対フェアデッキ最強のドラゴン。サイズもさることながら並の火力では焼けない他、後続を安心して通すためにも用います。

・炎の大口、ドラクセス
複数の対象にダメージを与えるドラゴン。後述の災火のドラゴンと比較すると伝説であることや大型クリーチャーや対象に取れないクリーチャーを焼けないことがネックになりますが、こちらは本体やPWにもダメージを与えられることやフィニッシャーになりやすいことから採用しています。ただ、最近は手札に来すぎて腐りやすいことが多いので解雇の危機にあります...。

・災火のドラゴン
主に始祖ドラゴンの末裔でコピーするか騙し討ちで踏み倒して使います。ドラクセスとは違い、素のサイズや単体での使いやすさに関しては劣りますが、エルドラージやタイタンや数が多い相手を焼きたいときにはこちらを優先します。サボタージュなので、攻撃さえ通れば誘発できるのが良き。

・龍王アタルカ
こちらも複数対象に火力を打てるドラゴン。1対多数交換も十分に望めるほか、単純に8/8飛行トランプルなので、アタッカーとしても非常に強力。

・ヘルカイトの首領
シンプルにデカい。主に始祖ドラゴンの末裔がダメ押しに使うときに用いられますが、ファッティの中では唯一の非伝説なので相手のカラカスに強いのがポイント。

・ニコル・ボーラス
踏み倒したり、始祖ドラゴンの末裔で変身する用。素出しすることは稀ですが、龍の大嵐がある状態で場に出ると本体にダメージを与えられ、手札を根こそぎ叩き落とすことができます。

・始祖ドラゴン
踏み倒し、始祖ドラゴンの末裔の変身先。サイズが単純にデカいのと、自分だけドロー+エウレカなのが単純に強力。威光はインクの染み。

・ドラゴンの暴君
フィニッシャーの1体。単体での性能がエグい。基本的に始祖ドラゴンの末裔で変身するか騙し討ちで出すのでアップキープコストを払うことは稀です。


・龍の大嵐
このデッキのサポーターにして影のフィニッシャー。ドラゴンに速攻を持たせるだけでなく、ドラゴンがダメージを与えられるので様々なコンボやフィニッシャーになるので案外器用ですし、相手からすればかなり嫌らしい。罠の橋を使う相手にはまず必須のフィニッシャーになります。

・五元のプリズム
このカードから一気に5マナ域につなげられるので採用。このデッキにおいて非常に重要なマナファクト。カウンターを使い切っても場に残るので、エムラクールの滅殺の種にできるのもGood。

・宝物の地図+宝物の入り江
五元のプリズムと比べてマナを出すのは非常に遅いものの、大型クリーチャーを出すには非常に重要になるカード。自身で宝物を生み出すほか、多欲なドラゴンの存在から、変身してもドローソースには困らないカードです。

・巻物棚
上の2枚とは違ってマナ加速にはなりにくく、どちらかといえば手札事故防止兼始祖ドラゴンの末裔の変身先をライブラリーに埋める役。虹色の眺望や始祖ドラゴンの末裔と併用するとなお良し。

値段が統率者需要のせいで高くなっていて入手に地味に苦労します。

・彩色の灯籠
土地がデメリットなしですべて好きな色のマナを出せるようになります。宝石鉱山と相性がいいのはもちろん、このデッキの苦手とする血染めの月へのささやかなメタになります。

・騙し討ち
大型クリーチャーが多いので採用。青が入っていないデッキ相手には必殺になります。


・基本土地各色2枚ずつ
多色デッキの弱点として基本でない土地へのメタがあるので、それを回避するために多めに搭載しています。おかげで暗殺者の戦利品のデメリットを利用することができるようになりました。

・カラカス
主に相手の伝説に対してのメタですが、破滅の龍ニコル・ボーラスや騙し討ちで出した伝説持ちを回収して再利用することができます。白マナ源になるので五元のプリズムに活かしやすいです。

・虹色の眺望
フェッチランド。色マナを揃える必要のあるこのデッキでは必須です。また、巻物棚で置いた不要なカードを散らすためにも使います。

・魂の洞窟
部族デッキなので必須ですが、ドラゴン以外で色マナが出ないので枚数は抑え目。

・精霊龍の安息地
ドラゴンのための色マナが出るのと、サクることで墓地のドラゴンを回収できます。長期戦になったときに非常に頼りになるカードです。

・宝石鉱山
デメリットなく色マナを出せる優秀な土地。彩色の灯籠と組み合わせることでカウンターを減らすことなく色マナを出すことが可能になります。

・水辺の学舎、水面院
主に壁作り用。オジュタイとの相性はピカ一です。青マナも出せるのもGood。


次はサイドボードです。上述した苦手要素に対するメタカードが主になります。


・龍王ドロモカ
フェアデッキやバーンに対して投入します。特にバーンに関してはこれを立たせて投了に追い込むこともできます。

・ヘルカイトの暴君
アーティファクト対策(デスタク、親和など)。攻撃が通ればほぼ確実に相手を投了に追い込めます。

・真髄の針
刺す対象は主に不毛の大地かカラカス。土地単であれば演劇の舞台、ターボデプスであれば舞台に加えて吸血鬼の呪詛術師...など、デッキさえ分かれば刺す対象も絞り込めるので、序盤に持っておきたいカードです。

・仕組まれた爆薬
5色出すことも難しくないので、マナコストが統一されている盤面だと非常に強力な全体除去になります。ただし、こちらも巻き込まれるので利用は計画的に。

・突然の衰微
打ち消されない軽量除去。このカードを投入した時には、虹色の眺望で持ってくるのは沼か森を持ってくることが多いです。

・否定の力
コンボ、PW対策。ブルーカウントはそれなりに投入しているし、ドラゴンを出した返しに隙ができやすいので相性抜群。Force of Willと迷いましたが、こちらのほうが軽いので投入。

・漂流自我
コンボやコントロールなどの、少数の勝ち筋に頼ったデッキに対するメタ。通れば間違いなく有利に試合を進められます。

・神聖の力線
バーン、ハンデス対策。グリクシスコントロールに投入して本体火力やヴェリアナの布告を封じたり、エルドラージポストに対して入れて難題の予言者をバニラにしたり罠の橋+終末を招くものコンビを封じたりすることも。

バーンに対しては、これが初手にある必要があるので何回もマリガンすることもあります。

・活性の力
対赤単。血染めの月を張られていても除去できるのはうれしいですね。

・紅蓮操作
主に対小型デッキ用。デスタクをこれ1枚で壊滅することも。


マナ加速から大型クリーチャーを展開することから、このブログでも以前取り上げた「タイタンポスト」に似たような部分がありますね。



次に、このデッキのマッチアップについて。まだまだ当たったことのないデッキやバリエーションもあるのでその場合は除外しております。


・4cコントロール(昔は4cレオって言われてたやつ)
レンと6番+不毛の大地コンボさえなければ有利。魂の洞窟がカギとなります。

・グリクシスデルバー
不利。特に土地やマナファクトを攻められるとキツイ。

・グリクシスコントロール
不利ではあるものの、長期戦になれば有利に傾きます。

・カナディアンスレッショルド
激不利。土地を容赦なく攻めてくる上にキルターンも早いので、当たったら諦めましょう。

・青赤デルバー
不利ですが、ドロモカが出ればワンチャンありますが...。

・デス&タックス
激不利。諦めましょう。

・マーベリック(t黒,t赤含む)
サイズの差とタルモの不在でそこそこ有利。

・スニークショー
相手次第。エムラクールの1発を食らっても、相手の手札次第で盤面を修復して逆転勝ちすることもあるので。2発目来たら諦めましょう。

・オムニテル
スニークショーと違って不利。ショーテルからエムラクールを出してくるなら話は別ですが...。

・ペインター
今まではサイド後は有利だったものの、大いなる創造者カーンのせいで一気に不利に。追放領域からも引っ張ってこれるの流石にバグでは?

・サルベイジャーコンボ
メイン戦は不利。サイド後は五分五分。

・テシャールストンピィ
サルベイジャーとは違ってメインもサイドも不利。サルベイジャーと違って神髄の針が中々刺さらないんですよね...。

・エルドラージポスト
五分五分。飛行持ちがいないので攻撃が通りやすいものの、モダンでも驚異のエルドラージが早いターンから登場してくるので油断できません。

・エルドラージストンピィ
序盤は押されがちですが、追いつけばこちらが有利となります。

・青白奇跡
不利。こちらの弱点をガッツリ突きにかかります。

・青白石鍛冶
不利。同上。

・赤単プリズン
そこそこ有利。1ターン目にラブルなんて不届き者が出さえしなければ。

・黒単小悪疫
正直微妙。サイド後は神聖の力線で大抵封じれますが...。

・リアニメイト
不利。カラカスで頑張るしかありません。

・ゴブリン
リシャポ不毛嵌めのせいで不利。

・マーフォーク
昔は有利だったんですが、最近はクリーチャーをいじめるマーフォークが出てきたので今は不利です。

・スリヴァー
有利。漂う方のシルムガルと仕組まれた爆薬が最も活きるマッチアップです。

・親和
不利。サイド後は置物対策をガンガン積む必要があります。

・忍者
有利。サイズで勝てます。

・エルフ
不利。速いクリーチャーコンボの為止められないのが難点。

・土地単
激不利。当たったら諦めましょう。

・BGデプス
不利。というかマリットレイジに対抗できません。まれに1本取ることもありますが...。

・アルーレン、フードチェイン、ワールドゴージャーなどの無限コンボ
相手の状況次第ですね。コンボを決められる前に勝つこともあるし、早いターンでコンボ始動して負けることもあります。

・ドレッジ、ホガークヴァイン(ゾンバードメント)
サイズ的には有利ですが、対策カードがなくて一気に競り負けることも。後者はホガークのみがキツい。

・ベルチャー、超起源、The Spyなどの1キルデッキ
メイン戦は不利。サイド後は有利。

・バーン
メイン戦は不利。サイド後はドロモカと神聖の力線を使えばほぼ勝ち。

・ANT(ストーム系)
メイン戦は不利。サイド後で対抗します。

・デスシャドウ
飛行クリーチャーが少なく自分から勝手にライフを削ってくれるため、そこそこ有利。

・スタイフルノート
相手次第ですが、基本的には不利です。

・感染
不利。間に合いません。

・High Tide
相手次第ですが、ドラゴンが通ればこちらのほうが有利です。

・エンチャントレス
不利。攻撃できなくなった瞬間に負けます。

・ヘルムピース(ヘルムヴォイド)
メイン戦は不利なので、サイド後で対抗します。

・ジャンド、4cローム
不利。除去が多いのと、レンと6番+不毛の大地を搭載しているので。

・デッドガイエイル
サイズ面で有利。

・テゼレッター、ウルザソプター
妨害手段が少ないという点ではそこそこ有利ですが、カーンやウルザの出すトークンがかなり厄介。

・Nic Fit(アブザン、BUG含む)
有利。こちらが動かずとも勝手にこちらの土地を増やしてくれるのでドラゴンたちを並べやすいです。


こんな感じです。この中にはマッチアップしていないデッキ(このサイトを参考にしました⇒https://manuke.jp/mtg-legacy/)もありますが、有利なデッキ相手でも負けることなんてよくあるのであまり参考にできません。


7月からロンドンマリガンが導入されましたが、数あるデッキの中では珍しくロンドンマリガンによって強化されたデッキです。

半年前に組んでからというものの、中々勝てていない(FNMで2勝以上していない)のが現状ですが、とても独特で使って楽しいデッキですので、これからもこのデッキを使い続けます。


今後は、このデッキについてあれこれ語ることが多くなると思います。

コメント

せのお (妹尾 賢)
2019年8月15日23:07

ドラゴンデッキときくと,ドラゴン・ストンピィかドラゴン・ストームくらいしかしりませんでした。あとは,ドラゴンカードだとジャンドの《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》くらいが記憶の最後のカードです。
しらないカードばかりで参考になりました。一撃の重いカードで,豪快なデッキで面白そうに思いました。

《始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragon》や色マナがいるので,2マナランドや《厳かなモノリス/Grim Monolith》を採用しにくいのが,デッキリストを見て若干もどかしくなりました。